ふとニュースで、「小中学生の数が過去最少に、大学生の数は過去最多に」という文科省の調査結果を耳にしました。
我が家の食卓でおかーちゃんと話したのですが、
「これってどういうことなんだろうね」
と、素直に首をかしげてしまったのです。
確かに少子化が進んでいるのはみんなが知っていること。
けれどもその一方で大学に通う若者の数が増えているというのは、一見すると矛盾しているようにも思えます。
小中学生の人数は過去最少
調査によれば、2025年度の小学生は約581万人、中学生は約310万人。
どちらも過去最少を更新したそうです。
我が家の長女ちゃんも4歳で、来年から小学校入学に一歩近づきます。
そんな彼女の未来を考えると、教室に座る子どもたちの人数が少なくなっていくという現実は、なんだかさみしい気持ちにさせられます。
「お友だち、たくさんできるかな?」
長女ちゃんは無邪気にそう聞いてきます。
おとーちゃんは笑顔で
「もちろんだよ」
と答えましたが、内心では
「クラス替えもないぐらい少人数になってしまうのかな」
と心配しているのです。
それでも大学生は過去最多
一方で大学生の数は約297万人と、こちらは過去最多。
小中学生が減っているのに、どうして大学生は増えているのでしょうか。
その背景には、大学進学率の上昇があります。
昔は「高校を出たら就職する」という道も当たり前でしたが、いまは8割以上の若者が高等教育に進むのだそうです。
また、社会人になってから学び直す人、いわゆる「リカレント教育」も広がっていると聞きます。
つまり「子どもは減っているけど、学ぶ人は増えている」ということ。
この数字は、日本社会が「学び続ける社会」へと変わりつつある証なのかもしれません。
我が家にとっての意味
数字だけを見ると冷たい現実ですが、我が家にとってはどうでしょう。
長女ちゃんや次女ちゃんが成長する頃、学校はさらに少人数化しているかもしれません。
その一方で、大学進学が当たり前になれば、子どもたちの将来に必要なお金もぐんと増えていくはずです。
「学費どうする?」
おかーちゃんと顔を見合わせて、ため息半分、笑い半分で語り合いました。
次女ちゃんは隣でにこにこと笑って、はいはいでテーブルの下に潜り込んでいます。
まだ言葉は話せないけれど、その元気な姿を見ると
「どんな未来でも大丈夫だ」
と、不思議と勇気が湧いてきます。
少子化と教育のこれから
小中学生が減っていく現実は、地域社会にとっても大きな課題です。
学校が統廃合されれば、子どもが遠くまで通学することになり、保護者の負担も増えます。
また、地域のコミュニティとしての学校の役割も薄れてしまうかもしれません。
しかし大学生が増えるという事実は、逆に日本の未来に希望をもたらしているとも言えます。
若い世代だけでなく、大人も学び直しに挑戦する。
それは社会全体が「学び」を大切にし始めている証拠です。
我が家も、長女ちゃんや次女ちゃんに「学ぶことは楽しい」と思ってもらえるように育てたい。
そして親であるおとーちゃんとおかーちゃんも、日々子どもたちから学びをもらい続けたいと思うのです。
子どもたちへ贈る未来
「小中学生が過去最少、大学生は過去最多」というニュースは、ただの統計ではなく、子どもたちが育っていく社会の姿を映す鏡です。
子どもが少ないからこそ、一人ひとりが大切に育てられる時代になるかもしれません。
そして大学に進む人が増えるからこそ、生涯にわたって学び、挑戦し続ける社会が広がっていくのかもしれません。
長女ちゃんが「プリキュアごっこ」をして笑っている姿、次女ちゃんが「きゃっきゃ」と声をあげてはいはいをしている姿。
そんな日常の中に、日本の未来が重なって見えるような気がするのです。