毎朝のことですが、次女ちゃんは目を覚ますと、すぐに誰かのもとへ寄ってきます。
おとーちゃんかおかーちゃん、どちらかがターゲットになりますが、その姿がなんとも愛おしいのです。
けれど、そんな朝のぬくもりには、ちょっとした“香り”のサプライズもついてきて……。
今回は、そんな我が家の朝の定番エピソードを綴ってみようと思います。
甘えん坊の目覚め
我が家の次女ちゃん、0歳9ヶ月。
まだ言葉は話せませんが、感情は豊かで、意思表示もなかなかのものです。
朝、ふとんの中でもぞもぞと動き始めると、それが「起きたよ」のサイン。
次に聞こえてくるのは、パタパタという手足の音と、もそもそ這い寄る気配。
そして、ふとんの端からにゅっと顔を出して、じっとこちらを見つめます。
そのつぶらな瞳が、「抱っこして〜」と訴えてくるのです。
おとーちゃんが目を覚ますと、にっこり笑って、よちよちと近づいてくる姿に胸がきゅんとします。
たとえ寝起きで頭がぼんやりしていても、その笑顔ひとつで一気に目が覚めてしまいます。
抱っこのご褒美と…試練?
さて、朝の抱っこには、愛しさだけでなく、ある“試練”がついてきます。
それは——“うんこの匂い”です。
「おはよう〜」
と笑顔で抱き上げた瞬間、ふわりと漂ってくる芳ばしい香り。
一瞬で目が覚めますし、正直言って、けっこう強烈です(笑)。
おむつ替えが必要なのはすぐにわかるのですが、まずは甘えてきた次女ちゃんの気持ちに応えるため、しばらくはそのまま抱っこしてあげます。
「うぉっ……く、くさい……けど、かわいい……」
これが、おとーちゃんの毎朝の葛藤。
おかーちゃんにバトンタッチしようものなら、
「今のはおとーちゃん担当でしょ〜」
なんて軽く笑われながら言われるのです。
それでも、お互いに笑顔でいられるのは、次女ちゃんが幸せそうに腕の中に収まっているから。
そんなひとときが、朝の大切な儀式になっています。
匂いの先にあるもの
それにしても、不思議なものです。
どんなにくさいと思っても、その匂いさえも「次女ちゃんのもの」と思うと、どこか愛しく感じてしまいます。
おむつを替えて、すっきりしたおしりを拭いたあとに見せる、満足そうな笑顔。
その笑顔が見たくて、毎朝せっせとおむつ替えに励むのです。
言葉ではまだ何も言えないけれど、笑顔としぐさで「ありがとう」「だいすき」が伝わってくる気がします。
朝のちょっとした騒動も、家族の絆を深める大切な時間なのかもしれません。
今日も我が家はにぎやかに
こうして、次女ちゃんの「匂い付き抱っこタイム」で始まる我が家の朝。
どんなに忙しくても、どんなに寝不足でも、この時間だけは特別です。
「ほら、また来たよ〜」
「今日はおかーちゃんの番かな?」
そんな会話をしながら、今日もまた、一日が始まります。
次女ちゃんは、ふにゃっと笑って、満足そうにおとーちゃんの肩に顔をうずめます。
その小さな温もりを胸に抱きながら、
「よし、がんばろう」
と思えるのです。
たとえ朝の香りが少々ヘビーでも、それすらも含めて、我が家の幸せのかたち。
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