
ばあばが縫った甚平で──やっと叶った、お揃いで迎えた夏の夜
我が家の夏は、なんだかんだでドタバタと過ぎていく。長女ちゃんと次女ちゃんがそろえば、元気の渦が巻き起こるのは当然のこと。そしてこの夏、ひとつだけ、ずっと心のどこかに引っかかっていた「やり残し」があった。それは――ばあばが春に作ってくれた、手作りの甚平を姉妹で一緒に着て、お祭りに行くこと。何度かチャンスはあった。でもそのたびに、どちらかが風邪をひいてしまって、延期に次ぐ延期。それが、ついにこの秋の入り口で叶ったんだ。今日はその日の話を、ちょっと特別な気持ちで書き残しておきたい。我が家の夏は、なんだかんだでドタバタと過ぎていく。長女ちゃんと次女ちゃんがそろえば、元気の渦が巻き起こるのは当然のこと。そしてこの夏、ひとつだけ、ずっと心のどこかに引っかかっていた「やり残し」があった。それは――ばあばが春に作ってくれた、手作りの甚平を姉妹で一緒に着て、お祭りに行くこと。何度かチャンスはあった。でもそのたびに、どちらかが風邪をひいてしまって、延期に次ぐ延期。それが、ついにこの秋の入り口で叶ったんだ。今日はその日の話を、ちょっと特別な気持ちで書き残しておきたい。