子育てをしていると、想定外の出来事がぽんぽんと起こるものです。
先週はまさに、我が家にとってそんな一週間でした。
0歳9ヶ月の次女ちゃんが、ついに「突発性発疹」を経験したのです。
高熱に始まり、見慣れぬ発疹に終わる数日間。
初めての体験に、おとーちゃんもおかーちゃんも心臓がばくばく。
突然の高熱に大慌て
ことの始まりは先週のこと。
元気にハイハイをして遊んでいた次女ちゃんの体が、なんだか熱い。
おでこに手を当てると、びっくりするくらいの高熱。
体温計で測ると「40.2℃」。
思わずおかーちゃんと顔を見合わせて、慌てて小児科に駆け込みました。
ところが診察で先生に言われたのは、
「インフルエンザとかコロナっぽくはないですね」
という、なんとも不思議な一言。
「じゃあ、この熱は一体何なの?」
と心の中で叫びつつ、解熱剤だけを処方されて帰宅。
それでも我が家のリビングには、不安な空気が広がっていました。
熱が下がらず再受診
解熱剤を使っても熱は一時的にしか下がらず、再び40℃台へ。
「これはやっぱりおかしいよね」
と、おかーちゃんと相談して、再度小児科へ。
この日はインフルエンザ、コロナ、アデノウイルスの検査を実施。
しかし、結果はすべて「陰性」。
「じゃあ何なのか、わからない…」
そうつぶやくおかーちゃんの声には、心配と疲れがにじんでいました。
次女ちゃんはぐったりとおかーちゃんに抱かれ、時々小さく「えーん」と泣き声をあげるばかり。
おとーちゃんは横で背中をさすりながら、ただ祈るような気持ちで見守っていました。
発疹の出現と診断の光
そして、その日の夜。
お風呂上がりに次女ちゃんの体を拭いていると、おなかや背中に赤いぽつぽつが広がっているのを発見しました。
「これって…発疹?」
慌ててスマホで調べると、「突発性発疹」というワードが目に飛び込んできました。
高熱が数日続いたあと、熱が下がったタイミングで発疹が出る。
それがまさに突発性発疹の特徴。
「なるほど、これだったのか!」
と、少しだけ肩の力が抜けました。
次女ちゃんはというと、発疹が出ている間は不機嫌マックス。
延々と泣いている。
でも、熱が下がってからか、久しぶりににっこり笑顔。
小さな手をぱちぱちと叩いて、ご機嫌な様子を見せてくれました。
その笑顔に、我が家全員がほっとした瞬間でした。
そもそも突発性発疹とは?
突発性発疹は、生後6ヶ月から1歳半くらいの赤ちゃんがかかることが多い病気のようです。
ヒトヘルペスウイルス6型や7型が原因で、突然の高熱とその後の発疹が特徴です。
症状としては、
- 40℃近い高熱が2〜3日続く
- 解熱後に赤い発疹が体に出る
- 機嫌が悪くなる赤ちゃんも多い
といったものが一般的です。
ただし、突発性発疹はほとんどの場合、自然に回復します。
特効薬はなく、基本は「水分をしっかりとらせて安静に」という対処になります。
お医者さんにかかるのはもちろん大事ですが、親ができる一番のケアは「安心して過ごせる環境づくり」だと改めて感じました。
我が家が学んだこと
今回の経験で思ったのは、「赤ちゃんの体調変化は親にとって大事件だ」ということです。
高熱のときは、心配で眠れない夜を過ごしました。
でも、突発性発疹という成長過程でよくある病気を知れたことは、我が家にとって貴重な学びになりました。
長女ちゃんも
「次女ちゃん、まだ赤いぽつぽつあるね」
と心配そうにのぞき込み、
「でも笑ってるから大丈夫だよね!」
と、子どもなりに安心していました。
小さな体で病気と戦った次女ちゃん。
それを支えながら一緒にドキドキしたおかーちゃんとおとーちゃん。
我が家にとってまたひとつ、大切な思い出が増えた気がします。
明日への一歩
突発性発疹は、子育ての道のりで多くの親が通る「小さな試練」かもしれません。
その瞬間は本当に不安で、心が折れそうになります。
でも、子どもが乗り越えて笑顔を見せてくれると、
「この子の生命力ってすごいな」
と感動するのです。
次女ちゃんのにっこり笑顔を見ながら、また明日も一日一日を大切に過ごしていこうと思ったおとーちゃんでした。