仕事を終え、いつものように家に帰ると、玄関先で
「おかえり〜!」
と元気いっぱいに駆け寄ってきた長女ちゃん。
ふと顔を見ると、額にうっすらと赤みがあり、小さなかさぶたのようなものが見えました。
「ん?これ、いつできたんだろう?」
おとーちゃんの心に、ちょっとした不安がよぎった瞬間でした。
思い当たるフシがない傷に、戸惑い
「これ、どうしたの?」
と尋ねても、長女ちゃんは首をかしげて
「わかんない〜」。
おかーちゃんも
「そんなに目立つぶつけ方してないと思うけど…」
と首をひねります。
保育園にも確認してみましたが、「ぶつけた様子はありませんでしたよ」とのこと。
代わりに、「とびひの可能性があるかもしれません。受診してみては?」と優しくアドバイスをいただきました。
確かに、ほんの少し膿が出たような形跡もあって、
「もしかして…」
という思いが頭をよぎります。
とびひって、なに?
「とびひ」というのは正式には「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」といって、細菌が皮膚に感染して広がる病気だそうです。
特に子どもたちは、虫刺されや擦り傷、湿疹などを引っかいてしまったところから菌が入りやすく、あっという間に広がってしまうんですって。
「とびひ」という名前のとおり、かゆみや水ぶくれが「飛び火」のようにあちこちに広がってしまうこともあるとか。
大人が気づかないうちに、こすったり掻いたりしてしまうから、ほんとうに注意が必要です。
保育園には行けるの?
気になるのは、「とびひになったら、保育園に行けるのか?」ということ。
長女ちゃんの保育園では、
「治療を開始したうえで、発疹が乾燥しているか、乾いていない部分が覆えていれば登園可能」
とされています。
つまり、かさぶたがまだじゅくじゅくしている間は、感染力があるためお休みした方が安心。
しっかり薬を塗って、ガーゼなどで覆っていれば、登園の相談もできるのですね。
今回は、お医者さんに診てもらい、塗り薬と清潔な処置で早めに対処できたおかげで、軽症で済みました。
おうちで気をつけること
とびひは家庭内感染にも注意が必要だと聞きました。
- 患部には触らせないようにする(とくに次女ちゃん!)
- お風呂は一番最後に入れる
- タオルや寝具は共有しない
- 使ったタオルはこまめに洗濯
- 薬をしっかり塗って、患部をガーゼなどで保護する
次女ちゃんはまだ0歳9ヶ月。
はいはいであちこち動き回るので、長女ちゃんの顔を触ってしまわないよう、要注意です。
次女ちゃんは、長女ちゃんの額にガーゼが貼ってあるのを見て、
「ふぇ?」
とちょっぴり心配そうな顔。なにかを感じ取っているようでした。
長女ちゃんの笑顔が戻るまで
気づいて2日目には、シャワーすらできないほど痛みを訴えました。
「いたい〜〜〜!!!」
と、なき叫び声が聞こえ、一緒に入っていたおかーちゃんも大変そう。
なんとか耐え凌ぎ、薬を塗りほっと。
しかし、ドライヤーがさらに痛みを苦しめた様です。汗
ほんとに辛そう。
数日後、長女ちゃんの額の赤みはすっかり引いて、かさぶたも乾いてきました。
「もうかゆくないよー!」
「がんばったもん!」
そう言って、元気な笑顔を見せてくれる長女ちゃん。
おとーちゃんもおかーちゃんも、ホッと胸をなでおろしました。
小さなケガや湿疹でも、子どもたちにとっては大きなこと。家族みんなで気をつけながら、日々の成長を見守っていきたいものですね。
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