あれはある春の日のことでした。
「ねぇ、おとーちゃん。長女ちゃんもサッカーやりたい!」
そう目を輝かせて言ったのは、我が家の元気印、長女ちゃん。
きっかけはお友達が通い始めた地元のサッカースクール。
まだ年中さんの長女ちゃんですが、興味を持ったことにはなるべく挑戦させたいと思っていたので、我が家としては大歓迎。
しかも、おとーちゃんは昔からサッカーが大好き。
そんなわけで、親子でちょっぴりテンション高めに、新しいチャレンジが始まりました。
地元のサッカースクールってすごい
長女ちゃんが通い始めたのは、地元のサッカースクール。
調べてみると、なんと全国各地のJリーグチームが運営しているところもあるらしく、今や幼児教育の一環としても注目されているんですね。
対象年齢は年中さんからで、長女ちゃんのクラスは週に1回、50分間。
この「たった50分」なんだけれど、子どもたちにとっては全力の50分。
毎回汗だくで、泥だらけになりながらボールを追いかけています。
チームプレー?そんなの知らない!
正直、年中さん年長さんで「チームプレー」なんてものは期待できません。笑
というか、コーチもそこは全く求めてないようで、ただひたすらみんなでひとつのボールを追いかけている姿が微笑ましいのなんの。
「みんな、ボールは一個だけだよー!」
「こらこら、友だちを押しちゃダメー!」
そんなコーチの声が響く中、長女ちゃんも汗だくになりながら
「ボールどこー!」
「シュート!!」
と叫んでいます。
見ているだけで、こちらもほっこり。
何より楽しそうなのが、ほんとうにうれしいです。
サッカーとおとーちゃんの関係
実はおとーちゃん、小学校低学年からずっとサッカー。
プロになったわけではないけれど、今でもJリーグの試合を観たり、休日にボールを蹴ったりして、サッカーとは細く長く付き合ってきました。
そんなおとーちゃんの姿を見ていた長女ちゃんにとって、「サッカー」はどこか親しみのあるスポーツだったのかもしれません。
「おとーちゃんといっしょにボール蹴りたい!」
「わたしもユニフォーム着たい!」
そう言ってくれたときは、正直ちょっとウルッときてしまいました。
小さな一歩が、大きな未来に
もちろん、将来サッカー選手になってほしいなんて夢は持っていません。
でも、「好き」「やりたい」という気持ちを、ちゃんと形にしてあげられること。
それが、親としてできる何よりのサポートかなと思っています。
長女ちゃんにとって、今のサッカーの時間が、「楽しかった!」と思える思い出になりますように。
その先にまた何か新しい世界が広がるのなら、それはきっと素敵なことですね。
サッカーの帰り道にて
ある日の帰り道、長女ちゃんがこう言いました。
「おとーちゃん、あのね、今日、シュート2回もしたよ!」
「おぉー!すごいじゃん!」
「うんっ!でもゴールには入らなかった〜!」
と、くやしそうにしながらも、どこか誇らしげ。
そんな長女ちゃんの横顔を見て、おとーちゃんも心の中でガッツポーズをしていました。
何気ない日常の中で芽生えた、ちいさな挑戦。
そのひとつひとつを、大切に見守っていきたいなぁと思う今日この頃です。
また来週も、がんばれ長女ちゃん!