先日、職場で新人さんの歓迎会が開かれました。
「最近の若い人たちは飲み会が苦手」とよく耳にしますが、今回の会も和やかで、とても良い時間となりました。
ただ、おとーちゃんが昔覚えた“飲み会マナー”は、だいぶ様変わりしてきたようです。
お酌をしない新人たち?
おとーちゃんが社会に出た頃は、歓迎会といえば「とりあえず上司にお酌を」というのが定番でした。
でも今は、その光景がほとんど見られません。
新人さんたちはそれぞれの席で楽しそうに話し、グラスが空いても誰かに注ぎに行くこともなし。
一瞬、
「あれ?」
と思ったけれど、今はそれが“普通”なのかもしれません。
それに、強要されたり、気を遣いすぎる飲み会よりも、自然体でいられる場の方が、きっと居心地が良いはずです。
気配り=取り分けじゃない時代
昔は「若い人が料理を取り分けるのが礼儀」と言われたものです。
けれど今、それを求めると「それってハラスメント?」と言われかねない時代になりました。
実際、誰かが自分のタイミングで食べられる方がありがたいし、衛生面からも“セルフ”が推奨されています。
大切なのは、誰かの動きを見て自然に手を貸す気持ち。
形式的な「気配り」よりも、心からの「思いやり」が伝わる方が、我が家でも職場でもうれしいものです。
「気楽に」が歓迎の合図
おとーちゃんが新人だった頃は、「ちゃんとしなきゃ」と緊張しっぱなしでした。
でも今は、「楽しんでくれたらそれでいいよ」と思えるようになりました。
「今日はリラックスしてね」
「無理に話さなくても大丈夫だから」
そんな声をかけられる上司や先輩がいるだけで、新人さんたちはきっと救われるんじゃないかなと思うのです。
歓迎会を「心地よく」「安心して」楽しむために
- 礼儀
→お酌・取り分けは主体的に。
やらない自由もある。 - 挨拶
→気負わず1〜2分。
前向きで明るいエピソードを添えて。 - 飲みの強要
→言動に配慮し、不快を感じさせない工夫を。 - 雰囲気
→フラットで自然な関係性を重視。
変わるマナー、変わらない心
時代とともに、マナーも所作も変わっていきます。
「昔はこうだったのに」と押しつけるのではなく、今の空気を受け入れることが、新しい風を迎える本当の“歓迎”なのかもしれません。
結局のところ、礼儀とは“相手を思う心”。
それはお酒の席でも、家庭でも、変わらない真理です。
これからも、おとーちゃんはそうした気持ちを大切に、新しい仲間を迎えていきたいと思います。