今年の父の日、少し遅れてしまったけれど、ようやくプレゼントを渡せました。
それは、久しぶりの帰省で田舎のじいじに会えたからです。
選んだのは、『リハビリの先生が教える「健康寿命が10年延びるからだのつくり方」』という一冊。
じいじへの思いを込めた、ちょっと特別な本です。
じいじのからだと向き合う姿に胸があつくなって
じいじは数年前、大動脈解離という大きな病気を経験しました。
それ以来、健康への意識がぐっと高まりました。
若いころはヘビースモーカーで、仕事のあとには晩酌が日課だったじいじ。
今ではタバコはすっぱりやめて、毎日のお散歩が日課になりました。
でも、お酒は「これだけはやめられん」と笑いながら続けているようです。
「長生きしたいからなあ、がんばってるよ」と言うじいじの姿に、おとーちゃんは胸があつくなりました。
まだまだ孫と遊ぶのが楽しみなようです。
健康情報は溢れているけれど
最近はネットやテレビでも健康情報があふれていて、食生活やサプリ、運動の話題も尽きません。
でも、それがかえって何が正しいのか分からなくなることも。
じいじはスマホも使いこなすし、自分でいろいろ調べるのも得意。
でも、「体の使い方」や「筋肉の正しい動かし方」については、プロから学んでほしいと思いました。
そこで出会ったのが、この本です。
おとーちゃんが理学療法士として働く中で、最も尊敬する理学療法士である園部俊晴先生が書いた本です。
園部先生が実際に現場で伝えてきた、からだの仕組みと動かし方のコツが、分かりやすく書かれています。
本の目次と魅力的な章構成
この本の構成はとてもシンプルで読みやすく、どこからでも読み始められるようになっています。
以下は主な目次です:
- 第1章
からだの老化にブレーキをかける基本の考え方 - 第2章
「正しく動く」ために知っておきたい体の仕組み - 第3章
筋肉のサビを落とすストレッチ - 第4章
毎日の姿勢と動作を見直そう - 第5章
今日からできる体のメンテナンス術 - 第6章
健康寿命を延ばすための習慣づくり
それぞれの章は見開き2ページほどのミニコラム形式で、気になるところからパラパラと読めるのが嬉しいところです。
専門的すぎず、でもしっかりと科学的根拠がある内容が詰まっていて、「読んでためになる」と感じられる構成になっています。
おすすめの章と読み方
おとーちゃんが特にじいじに読んでほしいと思ったのは、次の章です。
第3章「筋肉のサビを落とすストレッチ」
この章では、筋肉が動かないことで生じる「サビ」を解消するための簡単なストレッチが紹介されています。
年齢を重ねるとどうしても筋肉は硬くなりがちですが、ちょっとした動きの積み重ねが、健康寿命を大きく変えるそうです。
ストレッチの方法もイラスト付きで分かりやすく、じいじのような運動初心者でも安心して始められます。
第5章「今日からできる体のメンテナンス術」
この章では、日々の生活の中で意識できる動作や習慣を通じて、からだを整えていく方法が紹介されています。
たとえば「座るときの姿勢」「歩き方」「重いものを持つときの注意」など、今すぐ実践できる工夫が満載です。
じいじのお散歩習慣にも、ここで紹介されているポイントを意識すれば、より効果的になるだろうなと思いました。
読み方としては、「1日1ページ」「気になったところだけ」「寝る前に軽く」など、自分のペースで読むのがおすすめです。
内容が頭に入りやすく、無理なく続けられるのがこの本の魅力のひとつです。
贈りものに込めた願い
本のプレゼントって、ちょっと地味かもしれません。
でも、おとーちゃんにとっては、じいじがこれからも元気でいてくれるための「願いのこもった贈りもの」でした。
「おい、これ読んでるぞ」
と嬉しそうにページをめくるじいじの姿を見て、帰省してよかったなと心から思いました。
家族が健康でいてくれること、それが何よりの幸せです。
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